賃金なき戦い

ハードボイルド、イケメン書記

宇治極寒死闘篇 プロローグ

風の冷たい夜だった、俺は近くの居酒屋で知人と飲みながら談笑していた。 その時ポケットが騒がしく震えだした、相手を確認するとS部長からだ、どうせロクな話じゃないだろうと思ったが「……用件を聞こうか?…」とデューク東郷チックに言ってやったが、普段の陽気な様子ではなく沈痛な声で「****」と呟き、畳み込むよう「こんな時間にすまない、頼みたい案件がある、申し訳ないが明日事務所に来て欲しい詳細はその時に話す」と言い終わると俺の答えを聞く前に電話を切りやがった! 嫌な予感がザワザワとしたが、仕方がないので翌日雨の中わざわざ事務所まで足を運んでやった、社員総出で歓迎してくれたが あまりに怪し過ぎる、数で押し切ろうと思っているんだろうと感じたが、まぁ折角此処まで来たので現場の詳細を資料交えて 説明を受ける事にした。 

やはり嫌な予感は的中した…
現場の場所 京都府宇治市(片道2時間コース)

現状
地域住民の反対運動中
周囲の施設 コンビニすらなし
山中だから極寒確定
一人203高地やないかい!そう叫んだ時俺の心の中には『

 

防人の詩

防人の詩

 

』が流れていた。

 

 

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